Ian Porthouse イアン・ポートハウス
トレディガー・バンド音楽監督
王立バーミンガム音楽院ブラスバンド学科長
スコットランド・ナショナル・ユース・ブラスバンド音楽監督
イングランド北西部カンブリアの音楽一家に生まれ、9歳より父親が首席コルネット奏者のフリンビー・サクスホーン・シルバー・バンドで音楽キャリアをスタートさせる。カンブリア・ユース・ブラスバンドの創立メンバーとしてリチャード・エヴァンス氏のもとで主席コルネット奏者を務め、17歳でエヴァンス氏が指揮するレイランド・ヴィーグルス・バンドの主席コルネット奏者に抜擢され、英国ナショナル・ユース・ブラスバンドのバンドリーダー(コンサートマスター)にも任命され3年間バンドを率いる。この頃にエヴァンス氏の薫陶を受けたことが後の音楽キャリアに大きな影響を与えた。
王立バーミンガム音楽院に進学。デスフォード・コリアリー・バンドに移籍し、ジェームス・ワトソンのもと3年連続ナショナル・チャンピオンシップで優勝。その後もブラックダイク・ミルズ・バンドでナショナル・チャンピオン、デビッド・キング率いるYBSバンドで全英オープン優勝、ベスト・ソロイストに贈られるスタンリー・ウェインライト賞を受賞したほか、ヨーロピアン・チャンピオンシップで多数優勝。アラン・ウィジントン率いるウィリアム・フェアリー・バンドでも2回ナショナル・チャンピオンになるなど、数々の英国名門バンドで名指揮者のもと輝かしい実績を残した。
指揮者としては、2007年にウェールズ・チャンピオン・セクションのトレディガー・バンドの音楽監督に就任し、以来世界をリードするバンドへと発展を遂げる。2010年には全英オープン史上唯一グランド・シールド(全英オープンの予選)と全英オープンの両方で優勝を果たし、2013年にも再び優勝。2016年にはトレディガー・バンドでウェールズ・チャンピオン、オランダとオーストリアでもナショナル・チャンピオンとなり、史上初めて1年間で3つのバンドにヨーロピアン・チャンピオンシップ出場権を獲得させた。
現在、王立バーミンガム音楽院ブラスバンド科の学科長を務める。2019年よりスコットランド・ナショナル・ユース・ブラスバンド音楽監督に就任。イギリス・ヨーロッパを中心に広く世界のブラスバンド・シーンの第一線で活躍する、今もっとも注目されている指揮者・指導者である。
松林 大翔
神奈川県横浜市出身。12歳からトロンボーンを始める。東海大学付属相模高等学校卒業。東海大学教養学部芸術学科音楽学課程卒業。桐朋学園大学カレッジ・ディプロマ科修了。第14回別府アルゲリッチ音楽祭2012・北九州国際音楽祭・最高の男たちの冒険Episode4・5に出演。これまでにトロンボーンと室内楽を荻野昇・神谷敏・三輪純生の各氏に師事。M.ベッケ・J.v.ライエン両氏のマスタークラスを受講。
現在、フリーランス奏者として、オーケストラ・吹奏楽・室内楽等の演奏活動を行いながら、吹奏楽・ブラスバンド・トロンボーンの指導も積極的に行っている。
東京ガス吹奏楽団・東京シティコンサートブラス・東芝府中吹奏楽団・玉川大学吹奏楽団などでトレーナーを務める。